【次期FRB議長が相場に与える影響とは?】
本日もノートレード。
ドル円を含め相場には方向感のない動きが続く。ECBと次期FRB議長のネタでどちらにもポジションを持てない、そんな動き。
EUR/USDもテクニカル的に再び下落トレンドに入りそうな、でもその直前でかわしそうな、そんな動きで手が出ない。
EURロングの機会を伺っているものの、EURロングがたまっていることが想像される中ではイベント後に方向感が出てから買いに行こうかなと思っているところ。
さて、そんな相場を形成しているネタの一つである次期FRB議長。
これが市場に与える影響を自分なりに考察してみる。
次のFRB議長は誰になるのか?
直近ではトランプ大統領から指名発表が近いことが示唆されている状況で、結果は近々わかることになりそうだが、現在の候補はどうやら3名に絞られているとされる。
一人目は現FRB議長のイエレンさん。
二人目はパウエルFRB理事。
三人目はテイラー教授。
細かい部分では色々異なる部分もあるとは思いますがそれはロイター等の記事を見て頂いた方が詳細に語られているので避けるとして、
私の意見ではまずイエレンさんの再任はないのではないかと。
理由は年齢と健康問題。既に71歳であるということですし、以前健康に不安があるとの報道もありましたので他に候補がいる中でわざわざ採用しないだろうと。
ここから先の予想は難しいですが市場でもどちらに傾くということもなくニュートラルに取られているでしょうか。
テイラーさんの話が出てきた時に米金利上昇で反応しているのでややテイラー織り込みが強いのかもしれないですね。
以下記事は今月中旬のものなので候補が5名書かれていますが、上に書いた候補について詳しくまとめてあるのでご参考まで。
決定後マーケットにはどんな影響が?
上記3名を大別すると、
イエレン・パウエル⇨ハト派(現状の金融政策の見通し維持)
テイラー⇨他と比べればタカ派
となるので、決定後ハト派の2名のどちらかであった場合はテイラー織り込みがはける動きから短期的に米金利低下&ドル売りの反応になるでしょうか。
一方でテイラーさんになった場合はタカ派スタンスを完全に織り込む動きで米金利上昇&ドル買いと。
短期的に見た時には材料に素直に反応した方向に動くと思われますが、長期的な金融政策の目線で見た時にはどの候補になっても大きく変わることはないと考えていますので動きは限定的になるでしょう。具体的には以下のように考えます。
テイラーさんになったとしても現状の低インフレ・低成長の環境を考えた時に、FOMCが出している長期安定金利見通しが上昇するような変更にはならないはずなので、長期金利はさほど上昇せず。
そのように思う理由としては現在の米株、社債市場の値動きにあります。
長期的に金利上昇が起こるとの見通しが強くなると、企業の借り入れコストやバリュエーションが悪化しますので株や社債市場に下落圧力がかかります。
ですが、テイラーさんのネタが出てもこれらの市場にはほぼ影響なし。センチメントや企業決算もあるので飲み込まれている可能性もありますが値動きから判断すれば市場は長期的な金利上昇を見込んでいるとは言えません。
結論どの候補になっても長期的な市場織り込みに変化を与えるようなネタではないので資産価格の押し目もこないし、ドル買いも既に織り込みがあることも含めて長くは続かないでしょう、ということです。
その結果として狙ってるEURロングがワークしたらこの上ないのですが。