【日経平均とドル円の相関性】
本日はノートレード。
自民党圧勝でドル円朝からギャップオープンしたがそのあとはだらだら。他通貨もドル買いなんだかドル売りなんだかわからん結局見ると水準は横ばいのクソ相場。
商売あがったりです。このまま10月上旬に得た益をちょっとずつ減らして10月を終えてしまうのか悩ましいところですが確実に勝ちにいくため我慢。
日経平均は15連騰の歴史的日だったというのに俺はなんの恩恵も受けていない。
泣ける。ドル円との連動性がここまで離れるなんて。
日本株はなんだか苦手。インデックスしかほぼ見てないからだろうけどどうしてもドル円トレードしてるのとあまり変わらない感覚。
そうなるとドル円の方がボラあってやりやすいし結局トレーダーだった時もほぼ株には触ってなかった。
トレードもしてないことだし日経平均とドル円の相関性が崩れてる理由について分析してみる。
ドル円と日経平均の相関性とは?
①円安+日経上昇
②日経上昇+円安
の二通りがある。
これは同じようで違うもの。①は日経平均採用企業が円安による輸出増で利益が伸びる
ことが想定されて日経が買われるというシンプルなロジック。
②は案外説明できる大人がいない。他の国のマーケットでは自国通貨と自国株は正相関がある。しかし日本では為替と株が逆相関関係にある。①と②を一緒にしてなんとなく説明している人が多いような気がする。
結論から言うと海外投資家のヘッジの円売りである。
(証拠金の出し入れも要因だがウエイトは小さいだろう)
仕組みは以下。
まず日本株は海外投資家の売買比率が高く、その影響を大きく受けるという前提を認識する必要がある。その上で、
ここまでは同時に同金額行われるので為替市場への影響はニュートラル。次が重要。
3.日本株の値動きに合わせ2番で行った円売りヘッジの金額を調整する
分かりやすいように例を挙げる。
1ドル=100円として100円分の日本株を買った場合、100円分の円売りヘッジを行う。
その株が200円まで値上がりすると、円売りヘッジは100円分しかないのでヘッジ不十分となり追加で100円分円売りを行う。
更に上昇すれば更に円売りが行われるし、反対に日本株が下がればヘッジが不要となるため円買いが行われる。
このためドル円から日経への相関だけでなくその反対の動きもまた同様のものとなっている。
現在のドル円と日経平均の相関性は何故崩れているのか?
日経平均が15営業日連続で上昇したというのにドル円はその間112円〜113円あたりをフラフラしてトレンドなんてあったもんじゃなかった。
何故このような状況になっているのか。
まず考える上で今は円安からの日経上昇なのかどうか。これは違う。
日経平均が上がっているのは企業業績改善、政権安定化への期待、これまでの出遅れ感と割安感によるもの。
となると日経上昇しているのに何故円安にならないのか、という疑問を考えるのが適切だろう。
その答えとしては先ほど記載した「海外投資家の影響を受けやすい」という前提が崩れているのだと思う。
それは何故か。
まず第一に、日銀の存在がある。日銀は大規模金融緩和を行う中で日本株のETFを大量に購入しており、相場における大きな存在となっている。
そして第二に、最近の海外投資家の日本株離れがある。ここ数ヶ月日本株はその他先進国の主要株式と比較してかなり割安な水準にあった。これは海外投資家が北朝鮮情勢のリスクから日本株を買い控えていたことも要因となっていた。
これらによりドル円は海外投資家の影響を受けづらい環境にあったのだと推測する。
それでは今後もこれは継続するのか。
北朝鮮が市場に材料視されなくなる中での総選挙。直近の日経の上昇の主な買い手は海外投資家である。
日銀が市場に占める影響力は引き続き大きく、それがなかった相場よりは相関性を崩す要因となり得るが、ファンド等の大きい金額を動かす海外投資家が日本株を選好してくる状況ではやはりドル円との逆相関性は復活すると考えている。
ドル円と日経との逆相関性が復活し、動きが出てくる中では為替投機筋の対象としてドル円が選好される可能性も高くなるだろう。
東京マーケットでボラティリティが増すことを期待する。